3.11 -2-

会社に戻るまで、随分怖い思いをしました。
停電しているので信号が役目を果たしておらず、警察が来るまでの間は無法地帯と化してました。誰も譲らない。猛スピードで走る。事故になるのに、そんな車ばかりです。
こんな時に人間は本性が出るのだなと改めて怖さを感じました。

当時勤めていた会社は二階建ての建物で、一階がほとんど倉庫になっていて、私たちの事務所は二階でした。
すでに戻っていた同僚たちと一緒に戻ってきていない仲間の安否確認をまずしました。
一階の壁はひび割れており、二階の事務所は机と机が乗り合わさっているような状態。
見たことない光景でした。

電話も繋がらないようになり、仲間の無事を祈っているときに、津波の映像をスマホでみました。
ゾッとするその映像。誰もが本当のことと思えなかったです。

-3-へ、続きます

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