9月のお花 No.2

金木犀(きんもくせい)

9月下旬から10月にかけて、ふとした瞬間に香る甘い匂い。

それが金木犀です。視覚よりも、むしろ嗅覚に訴えてくるこの花は、どこか懐かしい記憶を呼び起こします。

スピリチュアルな側面では、金木犀は「魂の記憶」や「前世的なつながり」にアクセスする扉のような存在です。

日常の中にふっと立ち上る“思い出せない思い出”のような感覚。それは、自分の中に眠る真実に気づくきっかけかもしれません。

ススキ

お月見の季節に欠かせないススキ。

古来より、神様の依り代としての役割も担ってきたこの植物は、日本文化に深く根づいています。

その細くしなやかな姿は、力強さとは違った「静かな強さ」を象徴しています。

スピリチュアルには、ススキは「静けさの中に宿る気づき」を表します。

目立たずとも、凛と立つ姿に、自分自身の軸を重ねることができる人もいるでしょう。

9月の花は、自分の内側に戻るためのサイン

9月の花たちは、どれも「過度に外へ向かわなくていい」と語りかけているようです。

季節が夏から秋へと移ろうように、私たちの心も、少しずつ静けさや深みを求め始めます。

忙しさの中にいると、自分の心の声を聞き逃してしまいがちです。

でも、花の姿や香り、揺れるリズムにふと気づいたとき、それは「内側に戻っていいよ」という自然からの優しいサインかもしれません。

ぜひ、9月の花と静かに向き合いながら、自分の心の景色を見つめてみてください。

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