3.11 -1-

書こうかどうしようか悩んで今日になりました。
東日本大震災のとき、私も関東のある場所にいました。
地震の瞬間、車の運転中でした。(外にいくことが多い仕事だったので)
田舎の田んぼ道を走っていて、強風にハンドルが取られたのかと思いました。
それが地震だと分かったのは、車を止めて怯えた顔をしている人たちを何人か見て、やっと異変を理解しラジオをつけたからでした。
特別危ない体験はしませんでしたが、会社に戻る前に自宅に寄りました。アパートの2階だったので、かなり揺れていたようです。
玄関入ってすぐのキッチンに置いてあった背の高い家具が倒れそうになっていましたが、目の前にあった食器棚に支えられて絶妙なバランスを保っていました。
それでも割れてしまった食器が何個もあって、床にはガラスや陶器の欠片が散りばめられていました。
いつも帰宅したら出迎えてくれる愛猫が名前を呼んでも出てきません。
どんな怖い思いをしたのだろうと、泣きそうになりながら彼女を探しました。
名前を何度も呼んでいるうちに、いつもよりずっと小さな声で物陰から出てきてくれました。
ホッとして抱きしめた後に、彼女の肉球を傷つけないよう、割れた破片を全て片付けてから会社へ戻りました。

-2-へ、続きます

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