勝手な思い込み No.1

人を不幸にする一つの要素として「勝手な思い込み」があると思います。
「勝手な思い込み」をするのは、自分の場合もあれば他者の場合もある。
私のお客様も他者からの「勝手な思い込み」で傷ついていることが多くあります。
自分が勝手な思い込みをするのはある意味、仕方ないかなとか思うのですが、他者の「勝手な思い込み」というのは、暴力に相当するのではと感じます。
危害を加えているのに、気づいていないのか・・・。
これから何回かはこのとこについて書かせてください。

私の体験談をご紹介します。
直近で立て続けにありました。

ある商業施設に行ったときのことです。屋外ですが、たくさんお店があり、休日ということもあったので、多くのお客様で賑わっていました。
私は用事を終えて、スーパーと100均(←庶民 笑)で買い物をし、重い荷物を運んでいました。
駐車場は3F。エレベーターを待っていました。エレベーターが到着し、多分、私より後にきた60代後半の女性が私より早く乗り込みました。
私とその女性の2人きりです。私がボタンを押そうとしたら。
「降りて」
そう、後ろから言われました。
矢継ぎ早に「ここには一人のほうが良いと思う」などと言ってきます。
小さめのエレベーターではありますが、一人用というわけでもありません。
私はきょとんとして、コロナで一人しか乗っちゃいけないのかなと頭に浮かびました。
貼り紙でもあるかな?と探したところ、やはり無し。
その女性はずっとなんか言っているので「はい、ではどうぞ」とエレベーターをお譲りしました。

「ここは一人のほうが良いと思う」と言うのは、この女性の思い込みです。
どこにもそのような規定はなく、私はマスクをしてましたし、咳などもしていませんでした。
この女性は自分の信念(自分勝手な思い込み)を押し通すために、自分が降りるのではなくて、人を降ろしました。
我こそは正義。そう信じ、自分が得をすることばかりこの人はしているのでしょう。
私は言い返すことも戦うことも無意味だと思いました。
こんな人には何を言っても一緒。
このような人は他でもずっと同じようなことをしているのだと思います。簡単にいえば、「ワガママ」なのです。
そもそも、そんなに気になるのであれば、共用のエレベーターを自分が使わないということも出来るし、人が多い商業施設に来る必要がないのです。もしくは一人で乗れるまで、エレベーターのタイミングを待つべきでしょう。
自分がそうしたい、という意思を一番に通して良いという考えこそが、都合の良い「勝手な思い込み」なのです。


私はエレベーターだけでも嫌な思いをしました。これが仕事や家庭など、逃れられない関係性の中にいる人だとしたらどうなのでしょうか。
ストレスがたまって仕方ないです。そして相手の考えていることが分からなくて悩んだりするでしょう。
本当に迷惑です。私たちはこのような人の危害から、うまく逃げて生活しなければなりません。難しいですが、それが得策となります。

この女性にエレベーターを降りろと命令された私は、次にきたエレベーターに乗りました。
小さなお子様のいらっしゃる若いご夫婦とご一緒させてもらうとき、「乗らせてもらっても良いですか?」とお尋ねしました。
ご主人は満面の笑顔で「どうぞ」と言い、奥様は微笑んでおられました。
私は瞬時に癒されました。

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